市場連動型の電気料金プランとは?安く抑えるコツもご紹介!

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2023年6月に大手電力7社が電気料金を値上げするなど、電力会社が電気料金プランを改定するケースが増えてきました。その中で「市場連動型」と呼ばれる電気料金プランが登場していることをご存知でしょうか?

この記事では、市場連動型の電気料金プランがどのようなプランで、どの会社が提供しているのか、メリットとデメリットも含めてご説明します。

市場連動型プランって何?一般的な固定単価の従量制プランとの違いは?

市場連動型プランは、JEPX(日本卸電力取引所)の価格に連動して、電気料金の単価が決まるプランのことを指します。
市場価格は季節や時間帯によってかわり、需要が多ければ高く、少なければ安くなる傾向があります。

また、一口に市場連動型プランと言っても多様な料金形態があります。市場価格に大きく影響を受けるものから、その影響が比較的小さいものまで、電力会社によってさまざまです。
通常の電気料金プランは、以下のようになっていることが多いです。

 

市場連動型の電気料金プランは様々ですが、以下のように市場価格に連動して、30分ごとに電力量料金単価が決まる料金体系になっていたり、

 

「電力市場連動単価」など電力会社が独自に定めた料金が加わり、市場連動型のプランとなっていたりする場合があります。

 

市場連動型プランの大きな特徴は、JEPXの価格に連動して、電気料金の単価が決まることです。

ではなぜ通常の電気料金プランではなく、市場連動型のプランを電力会社が提供するようになったのでしょうか。

 

どの会社が市場連動型プランを提供している?

市場連動型の電気料金プランを提供している電力会社の例をご紹介します。

ソフトバンクでんきや、Looopでんきは市場連動する料金をグラフなどにて伝え、どの時間に電気の利用を調整すればいいかを視覚的を表現しています。

 

市場連動型プランのメリットとデメリットは?

市場連動型プランは、電気料金の単価が時間ごとに変わるため、安くなる時間帯に使うと電気料金を抑えることができます。

以下は、ある日のJEPXのスポット市場価格となります。

上記の場合、0時から12時頃までは10円/kWh前後となっているため、この時間に電気を使うと比較的安く抑えることができます。
洗濯機や乾燥機などをこの時間帯に使えると良いかもしれません。

安い時間に電気を使って節約できるのは、市場連動型プランのメリットと言えます。

一方で、電気料金がいつ高くなったり、安くなったりするのかを知る必要があります。
電気を気にしながら生活する必要があるのは、市場連動型プランのデメリットと言えるかもしれません。

 

市場連動型プランで電気料金を安く抑えるコツは?

市場連動型プランで電気料金を安く抑えるためには、まずは当日の料金単価の安い時間を把握して、多くの電気を使うものをなるべくその時間に使うことを意識しましょう。

当日の電気の市場価格は、JEPXのWebサイトから確認できます。
また、ソフトバンクでんきのように独自に電力市場連動単価」などを定めている場合には、Webページにて確認することができるようです。

では、電気の安い時間帯にどのような家電を使うべきなのでしょうか?
資源エネルギー庁によると、エアコンや冷蔵庫、照明などが多く電気を消費するようです。

ただ、このようなものは常時使用する必要があるので、時間を選んで使うのは難しいと思います。
お風呂を焚いたり、ご飯を作ったり、洗濯したりといった、時間を選んでできる家事を安い時間に行うと、電気料金を安くできますね。

 

市場連動オートメーションで快適と節約のバランスを。

Natureでは市場連動型プランをご利用の方が簡単に節電できるよう、ソフトウェアサービス「Nature Green」の有料オプションで、自動で節電できる「市場連動オートメーション」をリリースしました。

市場連動オートメーションでは、市場価格にあわせてエアコンを自動で操作して節電を手助けしたり、市場価格の変動に合わせて通知を送ったりすることが可能です。

時間を選んで使うのが難しいエアコンなどでも、市場価格の高い時間帯には1度温度を上げたりすることで快適性を損なわずに節電することもできます。

また、上記の画面では、自動制御を行なった回数、継続時間、エアコンの設定変更内容(エアコンの温度設定を変更したかエアコンを停止したか)をもとに過去の節電実績と照らし合わせて電気料金の節約効果を推定します。

市場連動オートメーションについては、以下からご確認ください!

詳しくはこちら矢印
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